T 「キッズ・スペース」に出会う
キッズ・スペースは、インターネット上で子供向けとしては、最も有名なサイトのひとつです。ニューヨーク在住の日本人女性大庭さち子さんが1995年に個人のホームページとして開設されたのですが、その後多くのボランティア参加、サポートを得て、世界中の子供たち(約161カ国、99年春現在)の交流の場となっています。
私はこのサイトの存在を知り、サイトを持つ「使命と目的」がはっきりと示されている点や「プライバシー保護」や「子どもを守る」といった姿勢にたいへん感動し是非わくパソのこどもたちにも参加してほしいと考えました。そこで初級コースの最後のインターネットレッスンの中に1年間のまとめという意味も含めこのキッズ・スペースに絵か文かを送るというカリキュラムを設けたのです。

U 初めて絵を送ってみる
98年の9月に4年生のあきこの「ペンギンかな?それとも・・」という絵を初めて送ってみることにしました。ファイル名、ファイルの大きさなどに注意すればあとはインターネットでファイルを送るための「FTPソフト」で送信するだけです。本当に簡単。でも有名なサイトに果たして私たちの絵は本当に表示されるのかと初めての試みに胸は高鳴りました。
3、4日たった頃、ためしにサイトにいってみると、なんとちゃんと絵が載っているではありませんか。ヤッター!子どもと一緒に世界デビュー(?)を喜びあったことはいうまでもありません。しかもそれから1週間もしないうちにその絵にお話がついたとキッズ・スぺースのエディターのかなさんからメールがあったのです。(12.1)
V 始めての海外メール
絵につけられた記念すべき第1作は、メキシコのマリアちゃんによって書かれたものでした。
「まいごになったペンギンが他のペンギンの群れにあい、また我が家へもどることができた。」というハッピーエンドの話で、シンプルですが、心温まるお話です。インターネットを通じて、このように遠く離れた人同士が本当に共同で作品を作ることができるということを実感できたのです。(もちろん、キッズ・スペースのサイトにはそういった共同作品がたくさん掲載されていたのですが、それは何か、非常に特別なことのように感じていました。)余談ですが、あきこの「まいごのぺんぎん」はぺんぎんのぬいぐるみをかぶった「しろくま」の絵でしたが、そんなことわかってもらえなくてもかまいません。とにかくメキシコのプエブラに住む女の子がまるでとなりに住む子どものように身近に感じられたのでした。
感動に浸った数日後、今度はマリアちゃん自身からメールが届きました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・つづく |