本、新聞、雑誌、インターネット、その他から
2.メディア・アウェアネス・ネットワーク Media Awareness Network (Mネット) インターネットサイトhttp://www.media-awareness.ca/ 『メディア・リテラシー -世界の現場から』の中でも紹介されていた「メディア・アウェアネス・ネットワーク(Mネット)」について興味があったので早速サイトを訪問した。このMネットはカナダでメディアリテラシーの情報提供を早くから行っているNPO(非営利民間組織)である。 ( 『メディア・リテラシー -世界の現場から』P.194〜P.201で詳しく取り上げられているのでご覧ください。) 英語サイトなので大まかな理解しかできないのだが、とにかく情報量の多さとその細やかさに驚嘆した。さすがインターネット先進国カナダだが、設立は1995年で、翌年NPOとしてオンライン上でメディアリテラシーの重要性を訴え、様々なコンテンツを作っている。 教師、親、生徒、地域の指導者向けにそれぞれ有益な情報をまとめている点が素晴らしいし、実践的で、すぐに日本で取り組める教材も多く非常に参考になると感じた。 インターネットのメディアリテラシーに特化したサイトとして1999年に「ウェブアウェアネス」が立ち上げられている。ここでは、子どもと若い人びとが、賢明で安全にインターネットを使うことができるようになるために、親、教師、司書に向けて教材、資料が提供されている。 例えば、子どもがインターネット上の情報源を判断するためのチェック項目Five W’s of Cyberspace が挙げられているので自分なりにまとめてみることにする。(解釈の誤ったところがあればご指摘ください。)
個人なのか組織なのか、出所が明記されているかどうか。明記されている場合は、それで検索してその個人または組織に対する情報を集めることが大切だ。-これは、正式な情報を求めるときに私も必ずしている。A何を(どんな内容を)発信しているのか? 偏った情報でないかどうかを見分ることが重要だ。それには、コンテンツに一貫性があるか、その情報に関連したサイトなどへのリンクがあるかなどもチェックすること。個人のページでもリンク集を見たり、著作権に関する記述などを見ることでそのサイトの信頼性がかなり推し量れる。Bいつ書かれたものであるか? 記載日、更新日などを見て判断すること。C発信されている情報はどこからのものか? どういうところから情報が発信されているのか知ることも大切である。そのためにURLの意味を理解しておくとよい。末尾の国籍、その前のドメイン名などを見て多くのことが判断できる。Dなぜインターネットで調べるのか? 子どもたちはすぐにインターネットという新しい手段を使おうとするが、その前にインターネットでなければならないのか、調べてもいいのかということから考えるべきである。-これは目からうろこのような観点である。E真の情報とそうでないものをどのように見分けるか? 上記@〜Dまでのチェック項目をサイトを見るのときの判断材料とし、その上に他の情報と突き合わせる必要がある。-情報をうのみにせず、常に自分の経験に照らし合せて考えようということだろう。 子どもたちがインターネットの良き面で成長するために、またウェブ上での危険を回避し身を守るためにも早い時期にこのような教育をする必要があると思う。無自覚にコンピュータ、インターネットを取り入れ、さまざまな問題がでて初めてその媒体の意味や使い方を教えるというようなことでは遅いのである。 日本にもこのような団体ができてほしいが、とにかく多くの事例を経験しているインターネット先進国に学びながら実践的なカリキュラムを考えていきたいと思っている。 |
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