わくわく学ぼう

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8.サイト管理者のモラルについての一考  

 個人のサイトを評価しているページがインターネット上にあることを知り、気になって調べてみました。それはある大学の課題として出された「個人サイトを評価する」レポートに対する総評のページでした。サイト管理者のモラルという点で、かなり問題があると感じましたので、まとめてみたいと思います。
 まず、評価内容が「ダサイ」「臭い」「素人の域を出ていない」「粗が目立つ」「イージーにやっている点が減点」などとおよそ主観的なもので、建設的な意見もなく、評価された個人サイト管理者への配慮を全く欠いたものになっていました。このように一方的に評価されたサイトの管理者たちが見れば不快でしょうし傷つけられるのではないかと感じました。良い評価をしているサイトもありましたが、何も連絡せず、こうしたページを公開している点は問題だと思います。
 また、普通こういう内容は大学内の閉じられたページとして外部のものが見れないようにされていると思うのですが、この助教授は私設の研究ラボのサイトで、誰でもがアクセス可能な状態で発表されていました。しかもこのサイト自身、メディア表現としてわかりやすいとは言えず、不備な点が多いように感じました。
 さらに、この方は大学の紹介ページの中で、次のように言及されていました。

 『メディアを客観的に点検する課題とし てインターネットのホームページを対象とした評価作業をやらせてみた。このような評価作業の取り組みから、表現者、あるいは情報発信者としての「たしなみ」や社会的な「しつけ」ともいうべきプログラムの開発に結びつけ講義やセミナーへ導入していきたい』

 メディアリテラシーの重要性、表現者・情報発信者としての「たしなみ」の必要性は、私も全く同感ですが、このやり方は「たしなみ」を疑わざるを得ないものだと思われます。メディアリテラシーは「メディアを批判的に読み解く能力」を意味しますが、建設的で前向きな思考でなければならないはずです。果たして学生たちはこの評価作業でメディアリテラシーをどのように学んだのでしょうか。2001/12/18
 

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