2002年1月
●古本屋じゃない |
夕方、久しぶりに大型古本屋チェーン店の「BOOK OFF」に自転車で行きました。漫画もビデオ・ゲームも置いてある店なので小中高生らが結構立ち読みをしていて、中高年は、私を含めて3,4人程度。店内には、大きな音で次々に歌がかかり、店員の女の子たちの「いらっしゃいますぇ〜」「ありがとーございますぅ〜」という独特のイントネーションが響いていました。私は文庫本コーナーで「春樹」さんのきれいな本を見つけ、他に前からちょっと読んでみたいと思っていた作家のものを捜そうとしました。が、急に、それが誰だったか名前が出てきません。必死で思い出そうとするのですが、間の悪い事に、私の嫌いな「鮎」の歌がかかり、やっと終わったかと思うと、倦怠感あふれるJAZZが流れます。店員のあの声も耳から離れず、完全に集中力を失った私は、あきらめて違う本を買うことにしました。そして、冷たい戸外に出て、少し震えながら自転車を漕ぎ出すと、「あっ、高村薫!」・・・でも、もう遅い。 学生の頃、よく立ち寄っていた、狭く、薄暗く、天井まで届くかのような古本に囲まれて、愛想の良くないおじさんがいるそんな古本屋が、近くにあればなあ。2002/1/31 |
●うそつき!! |
そんなに危機感のないお顔で会見していいのですか?あんなことが明るみにでた折には、他に何をやっているのか、不信感はつのるばかりです。今後、スノウブランドの辿る道はあまりにも険しいと思わざるを得ません。一方国会では、まるで三流ドラマのようなドタバタで、面白がってばかりはいられません。うそつきは絶対にいるのですから、国民の前にさらされたこの「うそ」をどうかウヤムヤにしないでほしい。首相はこの件にきちんと白黒つけなければ、国民の信頼を裏切ることになると、自覚すべきでしょう。少し前の他人事のような発言で、既に私の信任度は少し下がりましたけど。 夜、ニュースを見ていた夫が「食品は不買運動できるけれど、こちらは不買運動できないんだからなあー。」と言っておりました。本当に!だからせめて、日記に書くことにいたしました。2002/1/28 |
●ニンニクパワー |
ニンニクには、いろいろなパワーがあると言われますが、血をサラサラにする働きもあるとのこと。今夜はスライスしたものをバターでいためて皆で大量に食べてしまいました。皆で食べているときには、気にならなかったのですが、後でトイレに行き、ケホッと咳をするとプ〜ンと臭ってきました。明日のレッスンが不安です。2002/1/27 |
●ケルト |
恥ずかしいのですが、ケルト文化がどのようなものか最近やっと知りました。ケルトとは有史以前のヨーロッパ先住民族の文化・伝統・芸術などを総称する言葉で、現在、その文化が色濃く残っているのが、アイルランド・スコットランド・ウェールズ・フランスのブルターニュ周辺なのだそうです。音楽は「U2」「エンヤ」は聞いていたのですが、さらに「クラナド」「アイオナ」を知り、雄大で繊細な音に癒される日々です。映画も文学もその系統はたくさんあるようですが、少しずつ手にとってみようと思っています。最近映画化されたJ・R・R・トールキンの「指輪物語」もそうですね。今まで何度となく読もうとしたのですが、その分量と翻訳文がどうも読みづらい気がして敬遠していました。映画は評判も上々で、観る前にとりあえず1巻目を買って読み始めたのですが、やはりこの文章なんとかならないものか。すでに読破は無理な気がしてます。どうしましょ?2002/1/26 |
●大食い番組 |
「TVチャンピオン」はよく観ている番組ですが、今日のテーマはまたもや「大食い」。いい加減にしたらと思うのは私だけでしょうか。何故か昨年、この手の番組が各局で作られ、人気を博していました。ドラマもありましたっけ。確かに私も初めは、人間の飽くなき欲求のすさまじさを面白がっていたのですが、2,3回観るうちにすっかり気分が悪くなりました。テロやアフガン問題が起こってもまだ、やり続けるつもりなのか?作らなければならない番組は他にあるはずです。2002/1/24 |
●偏頭痛?片頭痛? |
20日の日記に偏頭痛と書きましたが、今日の新聞を読んで、あるコラムに「片頭痛」と医師が書いているのに気づきました。どちらが正しいのか知りたくなってGoogleで検索してみると、「偏頭痛」は24,400件ヒット、「片頭痛」は5,250件ヒットです。やはり「偏頭痛」の方が正しいのかと思いかけたのですが、実は医学用語としては、簡単な「片」の方を採用していることがわかりました。ヒット数の多寡で、判断してはいけないんですよね。ちなみに、この片頭痛はセロトニンという物質の働きが![]() |
●アフガニスタン復興支援会議で |
日中吹雪いたり、とても寒い一日でした。北向きのパソコンルーム、ピューピュー音を聞いているだけで一層寒かったです。 さて、東京で開催されていた世界60カ国、22の機関が参加したアフガンの復興へ向けての重要な会議が今日無事、閉幕しました。日本のアフガニスタン支援政府代表としての緒方貞子氏のイニシアチブは、本当に素晴らしかったと思います。これから日本の果たさなければならない役割は、国際社会の一員としてだけではなく、敗戦から他国の支援を受け復興してきた国として、金銭的な援助と共に精神的なイニシアチブだと思うのです。夜のニュースで緒方氏が「(支援を)あきらめない、それが私の哲学です」と微笑まれたのが、とても印象的でした。歳のことを強調するつもりはないのですが、緒方氏は前に紹介した茨木のり子氏より一つ下の1927年生まれ。同じ日本人として世界に誇れる偉大な女性だと思います。2002/1/22 |
●大ボケで落ち込む |
昨日の偏頭痛から復活したと思っていたのですが、やはりどこかボケていたのでしょう、とんでもないことが起こってしまいました。レッスン直前、黒インクがなくなり、インク交換をしようとカートリッジを捜しましたが、今日に限って予備がなく、仕方なく以前買っていた補充インクを使うことにしたのです。補充するには、後ろの噴出口にシールを貼り、穴を開け、ピストン注射のようにインクを入れます。前回は説明書をよく読み、注意して入れたので上手くいったのですが、今日はシールを貼り忘れ、最初に大量にインクを漏らしてしまいました。それで、途中からシールを貼り、これで大丈夫と、一気にピストンを押すと・・・・。オーマイガーッ!!なんと、ピストンの先がコクっと折れ、インクがピューと周辺に思いっきり噴出されてしまいました。白いテーブルはもちろん、白い壁にも手作りカーテンにも、置いていたギターにも、お気に入りアロマテラピーの容器にも・・・・。慌てて、拭きましたが、壁や布はどうやっても落ちませ〜ん。レッスンに通ってくるいたずらっ子たちに汚れた手で壁さわっちゃだめよ、とか言いながら、自分でやってしまうんですから。嗚呼・・。2002/1/21 |
●偏頭痛で寝込む |
朝からひどい偏頭痛にみまわれ、一日中寝て過ごしました。この偏頭痛、とにかく吐き気がひどく何も食べることができません。夫がお粥でも作ろうかと言ってくれたのですが、お粥を想像しただけで吐きそうになり、申し訳ないけどほっといてくれと頼みました。昼好き、薬を飲むために少しパンを食べてみたのですが、程なくトイレ直行。頭はフラフラするし、本当に情けなく涙が出てくる始末です。夕方、寿司とピザを出前してもらい、皆で食べていたようですが、私は食べたいなあと思いながら、起きることができず、うつらうつら。気づいたら1時間たっていて、少し痛みもおさまっていたので、やっと起きてお寿司にありつきました。吐き気もおさまってくれました。 で、今は深夜ですが、ようやく痛みはなくなりました。あまり寝すぎて目が冴えてしまい、こうして日記を書いているというわけです。せっかくの休日だったのに、何もできなかった・・・。でも考えてみたら、休日で良かったとも言えますし、身体が休めという信号を出してくれたのかも知れません。さあ、明日から(もう今日ですが)また、1週間の始まりだ〜。2002/1/20 |
●不思議ガール |
![]() 「誰かから仲間外れにされたの?」「ううん」、「先生にあてられたけれど間違って恥ずかしかった?」「全然違う」、「気になる男の子が他の子にやさしかったとか?」「どーしてそうなるの?言いたくない・・・」 あまり根掘り葉掘り聞くのは良くないとわかっていても、つい聞いてしまうのが私の悪い癖。もう聞くのは止めようと思った矢先、ついに娘が話してくれたのは・・・ なんでも学年末の文集のようなものを作ることになっていてアンケートをしたらしいのです。例えば、「クラスで一番○○な人」というような問いで「大食いな人」「マイペースな人」・・・とにかくどれかに全員が入るような感じです。集計してベスト3まで発表されたそうです。娘は「絵・字の上手い人」や「心の広い人」「大らかな人」ベスト3に入ったのはいいけれど、一番ショックだったのは、なんと「不思議な人ベスト1」だったことだと言います。なんだー、そんな事だったんだ。あはは〜と、思わず笑ってしまいました。「どうして私が不思議な人?お兄ちゃん、私が不思議な人ってことないよね?」と必死で聞く娘。兄は「そーねー、僕もそう思うよ。」「えっ!!」「じゃ、お母さんは?」「そう思うかな・・・」「え、え〜っ!?」 本人ちっとも感じていなかったのですねえ。でも私たちはそういうあなたに、時々癒されているわけで、そんなに落ち込まないでちょうだいね。(イラストは「とかげのしっぽ」「なつかし素材屋てんてん亭」さんよりいただきました。リンク集に追加の予定。)2002/1/17 |
●ヴァレンタインの思い出 |
まだ1月なのに、どうして「ヴァレンタイン」とお思いでしょう。実は今日テーブルコーディネートのお教室で来月「ヴァレンタイン」をテーマとして作品を作る宿題を出されたからです。我が家にある平凡な食器を眺めてもどうもシチュエーションが浮かんで来ません。だいたい「ヴァレンタイン」といわれてもロマンティックな思い出などないし、愛を告白しようと思ったことも残念ながら一度もありません。夫はこの日に関しては興味なしで、もちろんいろいろなチョコが店頭に並ぶので思わず買ってはしまうのですが、夫に代わって、たいてい食べるのは私です。手作りチョコも2、3度あったのですが、ほとんど自分で食べてたような気がします。はてさて、これからどうしたらいいのでしょうか・・・。2002/1/16 |
●息子の手袋 |
始業式の日に捜していた息子の手袋が昨日見つかりました。なんとオーブンレンジの横に忽然と!現れたのです。「どーして、どーして!!ここにあるの〜〜!?」と思わず叫ぶと、娘が「私がキッチンミトンの中から出したの。」とあっさり言います。「キッチンミトンの中にどうして手袋が入ってるの?」「だってお兄ちゃんが手袋の上からミトンをはめて使ったんだもん。」(あの騒動の時、確かにこの子はもう家を出た後だったけれど)・・・でも、気づいて出して、またそこにそのまま手袋置いておくことはないでしょう、娘よ。 兄に「どうして手袋したままキッチンミトンはめるの?」と聞くと、「なんとなく」 ・・・なんとなくでも、使ったらあと、手袋を出しておくのが常識でしょう、息子よ。 買物帰りにてっきり手袋を落としたと思って、また買ってあげた母は哀しいよぉぉ・・。犯人が私じゃなかったのは、少し嬉しいけれど。2002/1/14 |
●茨木のり子という詩人 |
倚(よ)りかからず もはや できあいの思想には倚りかかりたくない もはや できあいの宗教には倚りかかりたくない もはや できあいの学問には倚りかかりたくない もはや いかなる権威にも倚りかかりたくない ながく生きて 心底学んだのはそれぐらい じぶんの耳目(じもく) しぶんの二本足のみで立っていて なに不都合のことやある 倚りかかるとすれば それは 椅子の背もたれだけ 茨木のり子 「倚りかからず」筑摩書房 1999年 |
1926年生まれの茨木のり子さんはちょうど母と同い年で、戦争で娘時代を奪われた世代です。 母や母の友人たちの話を聞いていると、十分に教育を受けれなかったり、物が無かったりというその悔しさはいつまでも消える事がないように思います。茨木のり子さんの詩を読むとき、そういう時代を生きてきた人のこの潔さに胸のすく思いがするのです。大先輩から贈られた言葉の重みを噛みしめたいと思います。茨木のり子さんの詩集 |
●体操をせむとす |
体脂肪落としも一人ではなかなか続かないので、ついに昨夜、近くでやっている体操教室の体験レッスンに行ってきました。実は以前、他の教室に通算4,5年くらいは通っていたのですが、止めてから全く運動することも無くなっておりました。ゆったりとしたレッスン内容だったのですが、「明日があるさ」とか「花」とかの歌に合わせて踊るのは恥ずかしかったです。以前のハードなエアロダンスに比べたら全然きつくなかったので物足りない気もしますし、道具をひと揃え買わなければならないので、続かなかった時のことを考えるともったいない気もします。でも朝起きたときに少しだけ「こわっていた」のは筋肉を使ったという証拠でしょう。続ければ効果があるかも知れません。結局、体操が終わってから「入ります」と何故か言ってしまったので、やることに決まってしまいました。2002/1/12 |
●とろろめし |
自然薯をお土産にいただいたので、子ども達はお好み焼きに、私はそれにプラスとろろめしで食べました。もう美味しくて三杯もお代わりしてしまいました。(一杯が少なめでしたもの・・)でも、子どもの頃はとろろめしなんて、全く食べたいとも思わなかったわけで、歳をとると嗜好も変わるものです。ああ、また食べた〜い。2002/1/9 |
●母の威厳 |
今日は3学期初日。朝、娘が「体操服の短パンがない〜」と慌てておりました。「あれほど前日に用意をするように言ったでしょう」と言いながら、私は内心「ひょっとして私がどこかにしまいこんだかも」と考えながら、目ぼしいところを探しました。結局、ベットの上に置いているのを発見してとりあえず一件落着。今度は息子が「僕の手袋知らない?」と聞きます。「最後にはめてったのはいつなの?」と詰め寄りると「最近全然していないけど・・」との返事。 「ああ〜、そうだ2日前に買物に行く時、ちょっと手袋借りたんだっけ!!」 必死で探し回りましたが、見つかりません。「ごめん、これしていってよ。」と私の手袋を差し出しましたが、息子は受け取らず(当然か)、遅刻しそうなので飛び出して行きました。 この調子では、今年も母の威厳はないなあ・・。2002/1/8 |
●うそ? |
全く唖然としました。今日のニュースで流れた江ノ島での目撃情報のことです。最初の報道を知った時には信じてしまい、怖いなあと心底思いました。でも結局、虚言ということで、この男のやったことは軽犯罪ではすまないですよね。「ピーターと狼」のような、こういう虚言はいけません。2002/1/7 |
●映画三昧の区切り『スパイ・ゲーム』 |
昨年11、12月はビデオレンタル1本95円のお店を見つけて、必ず毎週何本かレンタルするようになっておりました。なんだかんだある毎日で時間を見つけるとなると、当然睡眠時間を減らすしかなく、自分でもいいかげんにしなければと思っていたのです。でもなんだか、止められなくて・・・。 昨日、念願のR・レッドフォードとB・ピットの『スパイ・ゲーム』を観てきて、満たされたのでしょうか(今でも思い出すたび、ニタ〜)、または心の区切りがついたというのか、それとも単純に正月が終わったというべきか、やっとレンタル屋さんと少し距離を置けそうです。 記念に(?)この2ヶ月で観た映画を思い出せるだけ書いておこうかな・・(TVも劇場も含む) 『素晴らしき哉、人生!』『アルジャーノンに花束を』『娼婦ベロニカ』『日蔭の二人』『Xメン』『エバーアフター』『チャーリーズ・エンジェル』『仕立て屋の恋』『浮き雲』『メリーに首ったけ』『あなたが見えなくても』『好きと言えなくて』『アナザーカントリー』『チャーリング・クロス街84番地』『シックスデイ』『ギャラクシークエスト』『ノッティングヒルの恋人』『ブリジットジョーンズの日記』『ハリーポッターと賢者の石』『スターリングラード』『リービング・ラスベガス』『鳩の翼』『エリン・ブロコビッチ』『グリーンディスティニー』『ホーム・フォー・ザ・ホリデー』『打ち上げ花火上から見るか?横から見るか?』『誘惑のアフロディーテ』『ジャイアント・ピーチ』『電話で抱きしめて』『スパイゲーム』ああしんど。2002/1/6 |
●グレートサプライズ |
自然科学の研究で一番大事なことはグレートサプライズ(心からの驚き)だと思います。新鮮で大きな驚き、これが学術研究の原点で人間の精神活動の基本なんです。そういったものを知的資産としてたくさん持ち、それをつなげていくことで、新しい技術が生まれる。 ある萌芽的な研究が技術まで成熟していくまでには非常に長い時間がかかる。それを社会が認めてやらないと、若者だけでなく、みなのやる気を失わせる。 日経新聞2002年1月1日版より |
ざっとしか見ていなかった元旦の新聞を昨日じっくり読み返してみました。上記は「蘇れニッポン人」という特集でノーベル賞の野依(のより)氏が富士通名誉会長の山本氏との対談で話されていた言葉です。野依氏については10月の日記でもふれましたが、私は時代の先達者だと思っています。「心からの驚き」は自然科学だけでなく「教育」にとって大切なことです。 今後も私自身がたくさんの「グレートサプライズ」を持ちたいし、人にも伝えたい。そのためにいつも新鮮な自分でありたいと思います。2002/1/4 |
●新年早々 |
新しい年、最初の日記ということで結構考えたのですが、なんだかまとまらずいつもどおりのあたふたな出来事から書きます。そう、昨日夫の実家の長崎から午後帰ってきた時のことです。靴を脱ぎながら、ふと金魚の水槽に目をやると、可愛い我が家の金ちゃんズがなんと3匹沈んでいるではありませんか。見ると空気ポンプから泡がでていない!!もう新年早々、ペットを死なせたかと家族で大慌てでした。空気を入れるとまた元気に泳ぎだし一同ほっとしたというわけです。娘が金魚すくいで持ち帰って以来、5年も長生きして家族同然の金ちゃんズ(金一、金太、金之助)。今年もなんとか元気でいてほしいと思います。 そうだ、これが、今年の大目標ですね、やっぱり。 「うっかりで、火事、ガス漏れ、水漏れ出さぬよう。ペットの世話も怠らず、戸締り絶対忘れずに。」・・・なんだか、とっても次元の低い目標だ・・・。2002/1/3 |